こんなん書きました。

日々の雑感をつらつらと。あるいは手に入れたアイテムのオススメなポイント、運用方法などをご紹介してみたり。

アクリル製観察水槽の自作。

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たなごなんかの小物釣りに使っているこの観察水槽は、アクリル板を切って貼って自分で作ったもの。
もう軽く10年以上前だな、作ったの。
@ngling net」のIkasasさんに作り方を教えてもらったんだった。
外寸で幅105mm×高さ92mm×厚み29mmという、極めて半端なサイズ
これは内寸でサイズを決めたから、だ。
使用したアクリル板の厚みが2mm。つまり、幅100mm、深さ90mm、厚み25mmの内寸で作ろうとしたワケだ。幅が104mmになってないのは、作る際の誤差てこと。
購入したアクリル板が、180×320mmという大きさで、そこから予備を含めた2個が作れて、持ち運びのために大きすぎず、かといってたなごを入れたときに小さすぎないサイズ、を考えて、この大きさにしたんだと記憶している。
釣り上げた魚はヒレが閉じてしまうが、こうして水のなかに入れてやることで本来の姿が見られるようになる。
小さい魚は繊細な美しさがあって好きだ。
 
写真はクリスマスイブの日に「Catch & Eat 吉祥寺店」で撮影したもので、魚はホンモロコ
この店は本来なら琵琶湖水系にしかいないはずのホンモロコを釣ることができ、それをすぐに調理して食べさせてくれる、という、まさに店名を地で行くお店なのだ。
ホンモロコは、今では埼玉県や静岡県などで養殖されている。このお店で釣れるホンモロコも、そうした養殖業者から買い入れたものだ。
釣れた魚はひとり10匹までその場で天ぷらかフライにしてくれるのだが、骨は柔らかく、ごくごくわずかな苦味があって、これがしみじみと美味い。
釣り好きだからこそこの店に行くわけだが、今では釣りがオマケ。
ホンモロコを食べるために1~2か月に1度くらいの頻度で、この店に通っている。
1時間の料金が1500円。ハイボールなどの飲み物が500円。
2000円で1時間遊べて、最高のおつまみとともに1杯の酒が楽しめるのだ。
あ、もちろん、ソフトドリンクもそれなりに揃っている。

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観察水槽をお店に持って行ったのは、ホンモロコを観察するのが目的、ではなかった。
この日行動を共にしていた釣り友達の大谷さんが、オイカワ用の水槽を作りたい、というので、必要な接着剤や研磨剤、カッターを貸すのと同時に、作例として見せるために持って行ったのだ。
アクリル板で作る観察水槽は、いくつかの要点さえしっかり押さえておけば、けっこういい加減に作ってもそれなりに見られるものができあがる。
こんな感じで10年経っても水漏れひとつせず、びかびかな状態を保てているのが証拠である。
 
必要な道具と材料は、
 

  • アクリル用カッター
  • カッターを当てられる定規
  • アクリル用接着剤
  • アクリル用研磨剤
  • 2mm厚の透明アクリル板

 
と、これだけ。
 
コツは、
 

  1.  断面を紙やすりで削って、しっかり平面にすること。
  2.  壁になる4枚の板は、どのカドもしっかり90度が出てること。
  3.  向かい合わせとなる壁は、それぞれ完全に同じ大きさ、形になること。

 
この3つ。
まずパーツを切り出すときは、寸法を採った目印の線の外側で切断し、紙やすりで削ってサイズを合わせていく。その際、ぴったり2枚を重ね合わせて断面を削ることで、大きさを揃えることができる。
壁に使う2組の板の大きさがぴったり同じで、カドの直角がきちんと出てれば、底板が多少歪んでても、それなりに綺麗に見えるのだ。
まずは壁の4枚を接着し、最後に底板を接着すれば、完成。
 
水漏れに関しては、あまり神経質に考える必要はない。
断面をきちんと仕上げると、水漏れもまったく起こらなくなる。
というのも、アクリル用の接着剤って、要はただの有機溶剤溶剤で、まったく粘度はなく、さらっさらの状態。
極細の金属ノズルがついた付属のスポイトで合わせ目に沿って注いでやると、毛細管現象で間に染み込み、アクリル同士を強力に接着してしまう。
水漏れのしそうなすき間にこそ接着剤が流れ込んで行くので、結果的に極めて密閉性の高い接着が可能になるわけだ。
 
あ、コツがもうひとつあった。

     4.  工作中、アクリル板にキズをつけないよう、注意すること。

 
もしキズがついても、ちょっとした擦り傷なら研磨剤で磨いてやることで、驚くほど綺麗になる。ただし、キズがついた面は必ず外側に向けること。
内側にしてしまったら磨くのが大変だからだ。
 
ちなみに、この観察水槽は、そのままお店にプレゼントしてきた。
「Catch & Eat 吉祥寺店」へ行った際、ホンモロコという魚の姿をきちんと見てみたい、と思ったら、お店の人に頼めば貸してもらえるんじゃなかろうか。