こんなん書きました。

日々の雑感をつらつらと。あるいは手に入れたアイテムのオススメなポイント、運用方法などをご紹介してみたり。

ウィリアム・パーキンって知ってる?

g.co今日、2018年3月12日は18歳のときにアニリン染料の特許を取得したウィリアム・パーキンの生誕180周年にあたる日なのだそうな。
それまで染料といえば天然由来のものしかなかった時代に生まれたアニリン染料は、当初の「濃い紫色」という色そのものの良さもあって布地や皮革の染色に革命をもたらした。
紫色は尊ばれる色でありながらも天然染料が貴重で効果だったのだな。
時代的には産業革命と言われる時期のまっただ中、しかもウィリアム・パーキンはロンドンに住んでいたことを考えると、このウィリアム・パーキンの発明もまた産業革命のひとつ、と言っていいような気がする。
GoogleDoodleのイラストは、そんな時代背景と当初のアニリン染料が持っていた色合いを表現している、というワケだ。
アニリン染料はその後、濃い紫色以外にもあらゆる色を出すことができるようになり、今では合成染料の総称にもなっている。
 
アニリン染料は「合成染料」ってこともあって、ジャンルによって、たとえばカーペットなんかの世界では天然染料で染められた製品に対して「安物の代名詞」のように悪く言われたりすることもあるのが、残念なところ。
が、前述のように一口に「アニリン染料」と言ってもその実は多種多様だし、適材適所できちんと用いれば、素晴らしい効果を発揮する。
たとえば馬革のコードバンは近年人気がどんどん向上しているけれど、その染色技術の高さで知られる国内メーカー、レーデルオガワが得意としているのが、「アニリン染め」。
 


 

このキプリスの名刺入れなんかに使われているのが、まさに「アニリン染めされたレーデルオガワのコードバン」だ。
こうした素材のよさを殺さない透明感のある艶が楽しめるのも、すべてはウィリアム・パーキンがアニリン染料を開発してくれたおかげと言っていいだろう。
 
キプリスの「コードバン×シラサギレザー」のシリーズは先に長財布が出ていて、そっちも「ハニーセル」っていう独特の構造をしたカードホルダーがとっても便利。
財布の中にカード類が溢れかえっている人にはかなりオススメ。
仕上げも見た目も素晴らしく、セットで揃えるとなかなか良い感じなのだ。