こんなん書きました。

日々の雑感をつらつらと。あるいは手に入れたアイテムのオススメなポイント、運用方法などをご紹介してみたり。

笑顔。

以下は5年前の今日、Facebookで書いていた話し。
 
ルアーフィッシングはひたすらに「投げて、巻く」っていう動作を繰り返す。
この「投げる」っていう動作の分だけ、ふつうのエサ釣りよりも若干、子供には習得が大変なんだよね。
でも、そこを乗り切って「子供ひとりでも楽しく投げられる」ようになると、おそらくは子供のほうが、魚を手にできるまでの時間は平均して大人より短いんじゃないかと思っている。
というのも、オトナはいろいろ考え過ぎちゃうんだな。
 
エサだったら「食べられるものだから魚がいれば食ってくれる」と自分を納得させることができるけど、ルアーってけっきょくは木やプラスチックの塊だから、そうはいかない。
「リールを巻くスピードが早/遅すぎるんだろうか?」
「ルアーが状況にあってないんじゃないだろうか?」
「ルアーの色が悪いのかな?」
「そもそもこのルアーで釣れるのか?」
なんて疑心暗鬼に囚われて、あれやこれや、どうしても攻め方を変え、それがけっきょく釣果を遠ざけてしまったりする。
でも、子供は、違う。
「釣れるから」って言葉といっしょに道具を渡されたら、言われたことを実行するだけ。
疑念よりも遙かにおっきな期待感に支配され、基本を忠実に守り続ける。
だから、結果的に魚により早く近づけることが多いように思う。
 
オトナになって覚えた釣りは、頭でいろいろ考えることが楽しい。
「なぜラインのこの位置にオモリを着けるのか? オモリの位置を変えるとどういう影響があるのか?」
「どうしてこの釣法にはこういう調子の竿が向いているとされるのか?」
「現在の水温だと、魚はどんな位置についているのか?」
釣る前も、釣っている最中も、釣った後も、釣れたときはなぜ釣れたのか? 釣れなかったときはなぜ釣れなかったのか? あれやこれや、あーでもない、こーでもないと考える。
釣れないと悔しいけど、その悔しさを噛みしめながら、いろいろ考えるのがまた、楽しい。
でも、いくら考えたからって、それが釣果に直結するワケじゃ、ないのだね。
  
それにしても、だ。
この子が浮かべる「満面の笑み」と言ったら。
子供がこんな表情を浮かべるその瞬間に居合わせるって、きっとスゴい、スゴいシアワセなことだろうと思う。